オランピアソワレ 感想

 

初めまして。kikiと申します。ソシャカスから足を洗うため乙女ゲー界隈出戻りしました。

どうせ乙女ゲーするなら自分用に記録を残したいな~と思いブログ開設!

初手オランピアソワレの感想を書いていきたいと思います~すごく分かりやすいゲームだったと思う!

【色】で分けられた世界で唯一の【白】を持つヒロインが運命を探すゲーム。

 

www.otomate.jp

 

初っ端からネタバレ全開で殴り書いていきます

 

 

 

 

 

 

 

全体感想

初見で「交配相手探しなさい」「この島の男なら誰でもいいです」と言われる世界線無理すぎて真顔になる。正直パッケージで一番デカいメインヒーローを愛してしまう性質を持つ私ですら朱砂攻略意欲が湧かなかったレベルでこの島の文化に適応できる気がしなかった。

初対面で猥談ふっかけてくる男たち。ヒロインの(もう関わらないでおきましょ)というセリフが愉快すぎて爆笑するもこの島にいる限り遠慮なく交わされる下世話な会話からは逃れられないのであった。「この島嫌い」と何度思ったかわからない。

そんなオランピアソワレのすごいところは、√を重ねるごとにこの下ネタが鉄板ネタとして楽しめるようになってくるところ。

オランピアソワレで学んだのは「交配」と「魂の半身」というとっても便利な魔法の言葉で全てをそれっぽく誤魔化す能力。別ジャンルで隠語としても使えるのでオランピアソワレをやる価値はある。

システム面で言うなら共通の語録が多すぎてオートで流してるとすぐ次のセリフに切り替わっていちいち戻してた記憶。世界観に馴染む為に共通は丁寧に読んだ。

場面転換がAボタンでスキップ出来ないけどどうしても飛ばしたくて結局コンプまでずっとA連打してたオタク、演目タイトルがAボタンでスキップ出来てしまうので演目タイトルを結局3回くらいしか読むことが出来なかった。

あとはオランピアの髪色が変わるシーンで4回も突き飛ばされて悲しかった。

結局オランピアの魂の半身は6人おったけどそのうちの5人は紛い物の魂の半身なのでは…?感が拭えない。でも各√で私はオランピアとして本気で「この人が私の魂の半身なんだわ」と思ったしまあ証拠として髪色変わってしまったので文句はありません。

 

個別感想 

攻略順は公式推奨順に璃空→時貞→縁→玄葉→ヒムカ→朱砂でプレイ。

 

璃空:何故か最推しになってしまった男。

乙女ゲーで島崎信長に出会うのが初めてだったので常に興奮していたのもあると思うけど、その声で仕来りを重んじ過ぎる故の”夢見がち処女厨ムッツリちょろ童貞”なのが愛しすぎて璃空ちゃんが声を発するたびに腹抱えて爆笑した。私に笑う歓びを教えてくれてありがとう。

璃空ちゃん√は他の攻略対象が愛を育んだり運命のいたずらに振り回されたりしている頃、基本的にずっと璃空ちゃんが駄々こねてイヤイヤして喘いでるだけ。それだけで√の8割構成されてる。そこがまたカワイイ。

ずっと璃空ちゃんを抱っこしてあやして生きていきたい。璃空ちゃん人形のお腹押して毎日「うわ!?」と鳴かせたい。女性を(にょしょう)と読むのも面白い。裸で「自分を律すればいいのだ」に関しては説得力皆無過ぎてネタでしかない。墓穴を掘る天才過ぎてなんでも面白い。

魂の半身だからってなんでも許されると思ってるよね?許すよ。結局私は璃空ちゃんが何をしていても許しちゃうし、そんな関係が心地良すぎて一生璃空√にいたかった。

璃空ちゃんが意気地がなくてつまらなくて臆病な男であることを私は否定出来ないが、璃空ちゃんの「お前にふさわしい男になりたいのだ」という言葉をいつまでも信じて待つよ。璃空ちゃんはいくら時間がかかってもその為に自分と向き合い続ける強さと根性(と素敵な地位、権力)を持っていることを、私は知っているから。

璃空ちゃんが可愛すぎて一晩おいて時貞√取り掛かろうとしても5時間くらい嫌だって暴れてた。璃オラ以外で萌える自分がいたら嫌だった。

最後!璃空ちゃんの自己紹介、毎日聞いてます。これだけで7150円払う価値あるね。自己紹介で「いや」と言った回数7回、「駄目だ!」1回、「違う!」2回、「削ってくれ!」3回。愛。

 

時貞:マレビトも刀持ちもペンダントも全部朱砂に持ってかれて立場ない。可哀想。ビジュが好きなのでスチルが綺麗で嬉しかった。

時貞が月黄泉に脅されて【役目】を探している頃璃空ちゃんは好きな女の子に素直になれなくて悩んでたから時貞は21歳よりしっかり大人だと思う。璃空ちゃんとは「変えたい」の重みが違う。

BADが秀逸。”死”を口にしない静かな心中綺麗だった。もうひとつのBAD、オラソワで一番好きすぎて気が狂ったありがとうありがとう。

 

縁:えにしだかゆかりだか毎回忘れるけどよすが。時貞√あたりまで覚えられなかった。地獄殿とかいう名前、わたしの厨二心をくすぐりすぎ。そしてきっとB型。

ちなみに推しカプは縁オラでした。順番を間違えすぎた恋をする縁オラが好き。

縁は婚姻の約束を目的を果たす”過程”として話を進めているのに気持ちが伴いすぎていることを隠しきれていない。オランピアは恋心を隠すのに必死で気付かないけど実はどっちも婚姻を意識しまくっている。そうやって順番を間違えてしまった故のすれ違い、カワイイ。

「縁結構ちゃんとオランピアのこと好きだよね~!」ポイントがたくさんあって萌えが加算。

縁は遠い過去のほんの少しのつながりに唯一の希望を抱き、15年もその思いを募らせてきた、というか綺麗なまま取っておくことが出来なかった。いろんな色が混ざりすぎて自分でも理解できない程になってしまった。そんな孤独で地獄のような色をした縁の隠された本心をオランピアの白で照らし、未来の話をして笑ってほしい、と強く思った。

し、他√で、どんな気持ちでオランピアの背中を押しているのかと思って何度も頭を抱えた。朱砂√、死に水に向かうオランピアへのセリフ、オランピアを信じているからこそ未来の話をしてくれる縁は本当にもう・・・

たったひとりの【白】と【紫】同士なのも綺麗。運が悪すぎた縁を強運のオランピアが掬い上げたのも良い。ヒロインに「言わせようとする」臆病な男を愛している。

女島は縁オラの聖域なので正直誰も立ち入らないでほしいまである。

死菫城の交配及ぼうとしたシーンは正直萎えたけどもう許した。

BADの「嫌い、嫌い、嫌い、大嫌い。」「貴方なんて───大好き。」は人生感じた。

ただひとつ問い合わせしたい部分が、童貞のくせに慣れた風なところ。この人生涯交配禁止なのになんで慣れた風?そういうキャラだから?意味わかんなくて集中できなかった。ちょっと説明欲しいです。

 

玄葉:正直期待外れ。玄葉がそう簡単に身を引いたらもうなにもヒロイン側が掴むものないじゃん!ってずっとイライラしてた。タイミング悪い、言葉が足りない、嘘をつく、オランピアの気持ちを察せない、年上なのに頼りない。玄葉√でオランピアが流す無意味な涙にイライラ。

一個前に縁√をしていたからふたりのくだらない喧嘩に、縁が相談に乗っているのも嫌だった。私が玄葉に夢を見すぎていたのが悪いんか?天女島に上がんな!

 

ヒムカ:ヒムカの早口可愛い!隠された真相が明らかになっていくのは脳内大洪水起こった。オランピアソワレはヒムカ√後半からが本編。色層が、鳥居が、魂の半身が存在する意味が心にすとんと落ちてきて納得。

ただヒムカ消滅からの展開がご都合過ぎて残念。

ラストの「この島を変える」というセリフは沁みました。個人的にヒムカの色は虹色だと思ってます。

ヒムカ√、全ての事象にちゃんと意味があるけど何かが惜しい。

 

朱砂:オープニングムービーから約束された優勝。√開始直後から本気で落としに来てて即陥落した。もう許して!ってレベルでガンガン恋に落とされる。私が6時間かけて縁と渡った天女島、7時間かけて玄葉と渡った天女島、8時間かけてヒムカと渡った天女島に開始15分で連れてかれる。ズルだ!卑怯だ!こんなすぐ私は泣かねえぞ!と言いながら泣いた。開始20分でエンドロール突入しそうだった。

朱砂のセリフって「コトワリの所長として」「オランピアを想うひとりの男として」「前評判で夫の最有力候補だった者として」すべての立場を利用して攻めてくるんだよね。口で勝てるわけがない。とっくに落ちてるのにずっと落ちたくない落ちたくないと自分に言い聞かせながら進めてた。楽しかった。

そして私は「〇〇だけはやめておけ」なカリギュラ効果を持つ男に弱いのでそこでもキレ散らかした。こんなにもスパダリイケメン要素ばっかのメインヒーローなのにまだ属性持ってくるんか!?何度でも言うけど卑怯。

ささやかな恋の可能性を全て回収していく男。察しが良すぎて困る。私が「オイここで引き止めろや!」「オイちゃんと説明したれ!」「オイここで好きって言え!」と思う前に全部行動に移されてる。むしろ「まだこの恋心気付くな!」と思ってるときに気付かれてる。朱砂の赤い糸に絡めとられて身動き取れなくなってたズルい。朱オラに不安要素ひとっつもなかった。朱砂の総合彼氏力高すぎて訳が分からんこんな男が存在していいんか?誠実なのに狡猾で、目が離せなくて…本当に非の打ちどころがなさすぎて普通に女として恋に落ちてた。

月光貝の光、強運×強運じゃないと見れないの悔しすぎてハンカチ噛んだ。縁にも見せてやってくれよ後生だから・・・

どこまでも最強な朱砂が「俺は認めません、そんな運命は」って言うならそんな運命は認められねえんだよな。こんなに揺るがぬ男がいていいんかよ!って途中で他√で愛した男たちへの後ろめたさを感じて一旦ゲーム投げたりもしたね・・・

他√でガチギレした記憶もある交配シーン、朱砂√での交配はオランピアを繋ぎ止める大切なイベントだった。「俺はお前が恋しくて仕方がない」「……私は、ちっとも貴方のことなんて恋しくないわ」ここでオランピアと交配してなかったら全てが終わっていた。初キッスは少しずつ距離を縮めて笑っちゃうくらい真面目に合意を求めたのに、オランピアの本心を見抜いて、今誰より傷ついているオランピアを強引に押し倒し(ちゃんと合意は得た)オランピアの不安を全て取り除いてくれる。何度嫌いって言っても何度でも運命を覆すように好きだと言ってくれる。優勝じゃん。松岡禎丞、どうやったら一人で五層(吐息、ソプラノ、アルト、テノール、バス)の激エロヤバボイスが出せるんだ。。。マイクの前でセックスすな。。。

そして神が遺した”運命”は、人の力で”新しい神話”となり、朱砂のもとに何度も何度も流れてくる刀はオランピアを「殺すため」ではなく「守るため」のものに。血の赤の道は太陽を照らすのか否か、なんて思ってたけど本物の太陽引きずり出してきちゃって…魂の半身ってすごいですね本当に。本当の意味で人間の世を創造した朱オラ。

運命力にも彼氏力にも恵まれた朱オラ、すごかったです。

 

オランピア:柊美羽が好きなオタク(私)はきっとオランピアが好き。オラソワで断トツ好きなセリフが多かったのがオランピア

共通の「夫探しは明日から」「明日からやろう」「明日こそ頑張るわ」がオモロすぎて最初っから心を掴まれていた。手紙の検閲の際の「よろしくお願いします」「ありがとうございます」がちゃんと言えて偉い。

うじうじ璃空ちゃんの五億倍男前で惚れ、時貞の胸板見て「私の胸よりかっこいい」と思ったシーンで抱きしめた。オランピアにかかれば花占いのおまじないも呪いに変わります。

朱砂√での死に水に潜るオランピアの強さに大号泣。「誰かがやらなければならないもの。だったら私がやります」簡単に言える言葉じゃない。本当は怖くてしょうがないはずなのに未来を変えたくて、オランピアは声を上げるんだ・・・

 

柑南:初対面でウザって思ったけどオラソワのキャラ半分以上が第一印象最悪やから気にしてなかった。けどやっぱ朱砂√までウザかった。時貞√で一瞬この男に同情したが私の顔は三度までなのでそう全√で邪魔されるとイライラしてきた。でも時貞BADの恩があるので正直頭が上がらない。。。

 

薙草:存在が不要すぎてセリフ全部A連打。

 

刈稲:俺が沙波スタンスで読んでた。私がオラソワ時空にいたなら沙波だったに違いない。墓に花を供えたいという女々しくて図々しい部分も含め、その盲目的で自己満足な優しさに惹かれて好きになった。時貞BADでいいように精液搾取されちゃうのも興奮した。でも交配現場を押さえられたのはトラウマです。

 

道摩:カワイイ 全人類好きでしょ朱砂√の道摩

 

そのほか

どうしても記憶(スチル)のタイトルが気になる問題 絶妙なダサさ、何?

朱砂「触れるな」「今は愛したい」玄葉「愛してるよ」「目を閉じないで」璃空「もう待てない」「誓う」時貞「一番美味しい」縁「十数える間に」「捧げる」ヒムカ「見ていたい」「確かめて」

要約されるとなんか面白い、これは本気でつけているんですか?メモ書き?

 

最後に!

 

オラソワ、もしかしなくてもすごく面白かったのでは…?

一週間強でサクッと駆け抜けたこともあり、プレイ中は当たり前のようにオラソワのある生活があったのにフルコンプした今、天供島のたくさんの色に溢れた景色が恋しくてしょうがない。これがロスってやつじゃん・・・

オープニングムービーを見ただけで寂しくて夜泣きしてる。

交配ギャグもあり、壮大な神話と重めの運命シリアスもあり、そしてそれぞれの√で全く色が違うからすごくいろんな気持ちで楽しめた!

個人的には璃空ちゃんと刈稲くん、縁オラと朱砂√を得られて満足!

オランピアソワレ対あり!